
皆さんこんにちは!
リペアセッペの更新担当の中西です!
さて今回のよもやま話では
~“壊れる前に直す”~
修繕はコストではなく資産の延命投資。
ここでは、建物オーナー・管理者・元請け向けに、予防保全×データ化×低環境負荷で回す補修運用を解説します。
ひび密度・浮き率・漏水件数・シーリング経年を指標化
優先度=影響度×緊急度×費用で年間・中期計画に落とす
**LCC(ライフサイクルコスト)**視点で「小さく早く」を基本戦略に
年1点検:外壁・屋上・バルコニー・共用部の見える化報告
3〜5年ごとの精密診断:打診・赤外線・中性化・配筋探査
中期修繕計画:足場共有化(外壁+防水+シーリング同時)で仮設を一回にして効率化
低VOC/水性への切替で居ながら施工を円滑に
シラン系含浸/可とう型仕上でひび追従&中性化抑制
速硬化樹脂・半たわみで停止時間を最小化(工場・店舗)
遮熱・断熱塗装で空調負荷↓、屋根・外壁の快適性↑
ドローン&点群:高所の劣化を安全に把握、数量拾いを自動化
電子黒板×写真台帳:必須カットをテンプレ化、検索1秒
QR台帳:箇所ごとに過去の補修履歴・材料Lot・色番を紐付け
ダッシュボード:進捗・苦情・事故ゼロ日数を共有し、全員の見える指標に
予約スロット制で資材搬入と住民動線を分離
モックアップ・試験施工で“本番のやり直し”を回避
プレパック材料で計量ミスをゼロに、品質のバラつき抑制
再生材・低温硬化の採用でCO₂と臭気を抑制
騒音・粉じん対策(静音機器・集じん・散水)を掲示で可視化
居ながら配慮:においピーク・通行止時間を事前配信。お子様・高齢者優先動線を設ける
Before:降雨後の室内漏水、既存シート下に結露水
打ち手:下地含水測定→通気緩衝工法+脱気筒、ドレン更新
After:1年監視で漏水ゼロ、夏季の室温上昇も抑制✨
Day1–7:全館点検→劣化マップ作成
Day8–14:優先順位と年計画を合意(足場共有の機会を設計)
Day15–21:試験施工&住民説明会(臭気・騒音・動線)
Day22–30:本施工→台帳・保証をデータ納品→KPIダッシュボード稼働
[ ] 診断報告(写真・数値・位置)
[ ] 下地処理と試験方法の明記
[ ] 材料名・仕様書・膜厚・Lot管理
[ ] 施工計画(臭気・騒音・動線・天候基準)
[ ] 台帳・保証・定期点検の約束
予防保全×DX×環境配慮で、補修は“場当たり”から“設計された延命”へ。
見える化・時短・再発ゼロをキーワードに、資産価値と安全を同時に守りましょう。📊🧱🌈
皆さんこんにちは!
リペアセッペの更新担当の中西です!
さて今回のよもやま話では
~“原因に効く補修”~
補修は「壊れた所を埋める」ではなく、原因に効かせて再発を止める仕事。
本記事では、劣化診断→工法選定→品質管理を一直線につなぐ“現場の型”をまとめます。
コンクリート:ひび割れ(乾燥・温度・荷重・沈下・鉄筋腐食)/エフロ/爆裂(かぶり不足・中性化)
タイル・石:浮き・剥離(下地不良・動き)/目地劣化
防水:膨れ・破断(下地含水・可塑剤移行)/入隅の切れ
金属:錆び・孔食(電食・塩害)
木部:腐朽・割れ(含水・紫外線)
“症状=結果”。まず**水(雨・結露)と動き(温度差・振動)**の通り道を見つけます。↔️
目視・打診・水平器:範囲を絞る
含水・pH・中性化:簡易検査で“濡れ・劣化度”を把握
配筋・かぶり・欠陥探査(電磁レーダ・探査器)
赤外線サーモ/ドローン:高所や広面を可視化
マッピング:平面図に症状・原因仮説・優先度を重ねて合意
診断結果は写真+数値+位置で“見える化”。見積・工法選定がぶれません。
コンクリートひび割れ
・動かない(乾燥・収縮):Uカットシール/表面含浸
・動く(構造・温度):エポキシ樹脂注入+可とうシール
爆裂・鉄筋腐食:斫り→防錆→断面修復(ポリマーセメント)→仕上げ
タイル浮き:アンカーピンニング+樹脂注入/張り替え(広範囲)
シーリング劣化:三面接着を避けるバックアップ材+プライマー→打替え
防水改修(屋上・バルコニー):ウレタン塗膜/改質ゴム系シート/FRP
→ 下地含水・通気と入隅補強を最優先設計
金属腐食:ケレン(規格)→防錆下塗→上塗/板金被覆
床・動線(工場・店舗):速硬化モルタル/半たわみ系で時短復旧
“下地処理8割”——清掃・素地調整・プライマーが仕上げの寿命を決めます。
環境管理:温湿度・下地含水の記録(雨後は無理をしない)
付着の確認:試験片/プルオフ試験/タイル打診音の記録
膜厚管理:塗膜・防水はウエット膜厚→乾燥膜厚でWチェック
止水確認:散水試験は範囲・時間・経路を記録
写真台帳:Before→下地→プライマー→主材→完了を同一角度で
高所・開口:親綱・二丁掛け・先行手すり
粉じん・騒音・臭気:集じん・散水・低臭材料、掲示とポスティング
有害物の疑い(アスベスト・鉛塗膜など):事前調査→届出→適正処理
居ながら改修:動線・仮囲い・作業時間帯を生活目線で設計
養生・下地清掃→2) ひびシールor注入→3) 目地打替→4) タッチアップ塗装→5) 清掃・是正
→ 臭気・騒音のピーク時間を事前に案内してクレームゼロへ。
症状:階下天井にシミ、雨後に滴下
原因:排水口付近のひび+防水の切れ
対策:注入止水→通気緩衝の局所防水→排水金物更新
結果:1か月監視で漏水ゼロ、走行感も改善✨
下地処理の範囲・規格/材料名・使用量/試験・台帳の有無/保証範囲
→ ここが曖昧だと、安く見えて高くつくことが多いです。
補修の成否は、原因特定×下地処理×品質記録で決まります。
診断から完了まで**“見える化”**し、再発しない補修で建物の寿命を伸ばしましょう。