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月別アーカイブ: 2025年10月

リペアセッペのよもやま話~part24~

皆さんこんにちは!

リペアセッペの更新担当の中西です!

 

さて今回のよもやま話では

~“居ながら・止めない・長持ち”~

**環境と長寿命の両立(サステナ)**がテーマ。店舗・病院・工場・マンション…止められない現場でも、安全・品質・スピードを両立するコツを、実例と“すぐ使えるテンプレ”でお届けします。


1️⃣ 居ながら改修の鉄則——“音・粉・臭・動線”を制す

  • :ハツリは時間帯制限低騒音工具。振動がNGならワイヤーソー・水圧はつりも検討。

  • :局所負圧・HEPA集塵・養生二重。エレベーター養生&時間帯搬入でクレーム激減。

  • :低臭材料&送風/排気。医療・食品は臭気シミュレータで事前確認がベター。

  • 動線人⇄資材⇄廃材の“逆走ゼロ”レイアウト。矢印サインと導線テープで迷わない。➡️

掲示テンプレ:「工期/時間帯/連絡先/緊急時の避難経路/作業音のピーク時刻」をA3で掲示+チラシ配布。


2️⃣ 住戸・共用部“静かな工事”の工夫 ‍

  • 共用部:養生色を**統一(青=通行、赤=危険、緑=置場)**して視認性UP。

  • 住戸内:家具移動/養生の手際が印象を決める。クリーニング同時手配で満足度UP。

  • 高齢者・子ども配慮:段差スロープ・仮手すり・作業前後の声かけ。


3️⃣ DXで“段取りの重さ”を軽くする

  • 配車・搬入予約:Googleカレンダー+共有マップで**“いつ・どこから・何を”**を一画面に。

  • 写真台帳自動化:スマホで「部位/工程/材料/時刻」のタグを選ぶだけ。時刻・位置スタンプで後からラク。

  • 電子承認:モックアップ・色見本・合否基準をチャット承認でログ化。

  • 簡易BIM/AR:雨仕舞い・役物・目地位置を現地で重ね見→“干渉ゼロ”に。️

ミニKPIダッシュボード

  • 待機時間(min/日)

  • 再手直し率(%)

  • 養生破損ゼロ日数(連続)

  • 苦情件数(件/週)
    →毎朝の朝礼で可視化するとチームの動きが締まる


4️⃣ 防水・外壁の“長持ち設計”——ディテールで差がつく ️️

  • 逆勾配NG:改修で最も多い原因。レベリング+溝切りで水を逃がす。

  • 二面接着:目地底にバックアップ材。三面は割れの温床。

  • 水返し・毛細切り:笠木端部に5〜10mmの返し&ノッチ。

  • 通気:外装は入気・排気の連続性を断たない。カバー工法時は特に。

散水試験のコツ“上から横から”、送風併用で負圧を再現。動画で残すと説得力爆上がり


5️⃣ 構造×補修——“動きを受ける”発想

  • 伸縮目地追加:クラックを“消す”より“吸収”する。

  • Uカット&樹脂充填+目地化:動くひびは“目地に変える”のが恒久策。

  • 金物補強:タイル剥落対策のメカニカルアンカー。見た目はキャップで意匠整え。

教訓補修は“静止画”ではなく“動画”で考える。(温度、湿度、荷重、風…時間軸の設計)


6️⃣ サステナ補修——地球と財布にやさしい二兎取り ♻️

  • 残材最小化:発注時に歩留まりシート。端材で試験片/納まり見本を作って再利用。

  • 洗浄水のpH中和・回収:近隣排水に配慮。

  • 低VOC・水性系の活用。

  • LCCで提案:初期安価より10年トータル安を図で説明。


7️⃣ ケース1:商業施設の夜間防水改修(営業継続) ️

  • 課題:昼は営業で止められない。臭気・騒音厳しめ。

  • 方針:ウレタン防水(低臭)を夜間施工。先行で養生・資材仮置き→本隊は一筆書き動線で。

  • 成果:夜間4日で完了、臭気クレームゼロ、翌朝荷重にも耐える膜厚を確保。

8️⃣ ケース2:工場の床爆裂補修(止められないライン) ⚙️

  • 課題:台車荷重・油分・24h操業。

  • 方針:油面対応プライマー→樹脂モルタル断面修復→速硬型トップで朝までに開放。

  • 成果:段差ゼロで通行OK、滑り係数も規定クリア。


9️⃣ お客様コミュニケーションの神7 ‍

  1. 工程表は“天候版”も添付(雨天時のスライド案)。

  2. モックアップで“色・艶・肌理”のOKサインをもらう。

  3. 作業前朝の5分挨拶(今日の音・臭・時間のピーク共有)。

  4. 中間報告(写真3枚で“進捗・問題・次の一手”)。

  5. 散水・通水試験は立会い

  6. 引渡しセット(写真台帳PDF・材料仕様・メンテ手引き)。

  7. 1ヶ月・6ヶ月後のアフター点検予約を先に入れる。


明日から使える“補修チェックリスト” ✅

  • 〔診断〕写真・打診・含水・原因仮説

  • 〔設計〕対症+根治/材料相性表/モックアップ

  • 〔施工〕撤去→清掃→下地調整→プライマー→本体→仕上げ

  • 〔検査〕膜厚・付着・散水・写真台帳

  • 〔安全〕粉塵・臭気・動線・掲示

  • 〔アフター〕メンテ手引き・点検スケジュール

これをA4一枚で現場に貼れば、**手戻り−30%**も夢じゃない!


まとめ ✨

補修工事=“止めない・漏らさない・長持ちさせる”の設計学。
音・粉・臭・動線の配慮で“居ながら”を成功させ、DXで段取りを軽くし、ディテールで長寿命化。最後は写真と数値
で信頼を形に。
次の現場、あなたの一手で**再発ゼロ&満足度120%**を狙いましょう!️

リペアセッペのよもやま話~part23~

皆さんこんにちは!

リペアセッペの更新担当の中西です!

 

さて今回のよもやま話では

~診断→設計→施工→検査を一気通貫でわかりやすく ~

原因を見極め、再発を防ぐ設計を行い、適材適所の材料と工法で施工し、数値と写真で検証してはじめて“良い補修”です。今回は、外壁・躯体・防水・仕上げまで、診断→設計→施工→検査→引き渡しの基本ラインを、今日から使える実務のコツ満載でまとめます。✨


1️⃣ 診断(インスペクション)——“症状”ではなく“原因”を見る

補修の成否は最初の観察で8割決まるとも。

  • 目視+触診:ひび割れ幅、方向、発生位置。触ると白粉が付く?→チョーキング。

  • 打診:タイル・モルタルの浮き音を“コンコン”で確認。空洞は高音に。

  • 含水・漏水経路:ピン式含水計、色水・発煙試験で水の旅路を特定。

  • 鉄筋腐食サイン:赤錆滲み、爆裂(コンクリートかぶりの剥落)。

  • 環境・運用:結露・日射・振動・塩害・酸性雨・設備ドレン逆流など。️

診断メモの黄金テンプレ
「部位/症状/規模/想定原因/再現条件/一次対策/恒久対策案/要協議先(板金・設備・電気)」の8項目で写真添付


2️⃣ 設計(補修方針)——対症+根治の二刀流 ️⚖️

“その場しのぎ”は最短で再発。方針はWレイヤーで。

  • 対症:現症の安全確保・美観回復(例:エポキシ充填、パテ補修、仮防水)。

  • 根治:原因を断つ(例:雨仕舞いディテール改修、伸縮目地追加、排水経路改善、材料変更)。

  • 優先度:安全>漏水>劣化進行>美観。

  • サンプル&モックアップ:色・艶・テクスチャーは現地で原寸確認が鉄則。

ルール:外装は「水は上から下へ・風は横から」で考える。逆勾配、三面接着、毛細上昇はNGワード。


3️⃣ 材料選定の“相性表”

  • コンクリート欠損:ポリマーセメントモルタル、樹脂モルタル、断面修復材。

  • ひび割れ(構造/非構造)

    • 0.2mm未満→表面含浸・微弾性フィラー。

    • 0.2〜0.5mm→低圧エポキシ注入。

    • 0.5mm超・動くひび→Uカット&シーリング+目地化。

  • タイル浮き:アンカーピンニング+エポキシ樹脂注入 or 張替え。

  • 防水:ウレタン塗膜(汎用・複雑面に◎)、FRP(高強度)、アスファルト(耐久)、シート(速い・均質)。

  • 塗装:下地の含水・pHで選ぶ。アルカリ焼け対策はシーラー+乾燥

  • 金属部:ケレン度(Sa/3種)→防錆→上塗り。沿岸はフッ素樹脂や亜鉛リッチ塗装が有効。️

コツ:材料の「可使時間」「最小施工温度」「膜厚」と天候を同じ表に。養生日数込みで工程逆算


4️⃣ 施工ステップの“型”

A. 下地づくり

  • 浮き・脆弱層の撤去:サンダー・ハツリ。粉塵対策と周辺養生を徹底。

  • 清掃・脱脂:油分・汚れは密着の敵。高圧洗浄は飛散対策をセットで。

  • プライマー:材料相性に合わせ、塗布量と乾燥時間を厳守。

B. 補修本体

  • ひび:低圧樹脂注入は“少量多点”。吐出確認は裏面や横面で。

  • 欠損角を生かす下地成形→湿潤→材料充填。応力集中を避ける小R付け。

  • タイル:温度差対策で日陰での施工を優先。目地は二面接着で。

C. 防水・仕上げ

  • 勾配確認:水たまりを作らない。1/100〜1/50が目安。

  • 層間のインターバル:指触乾燥OKでも化学硬化が終わる時間を待つ。

  • 色合わせ:上塗りはサンプルの“同ロット”で統一。


5️⃣ 安全・近隣配慮——“静かに早く美しく”

  • 足場・高所:フルハーネス、親綱、荷揚げ計画。

  • 粉塵・臭気:負圧集塵・低臭材・作業時間帯の配慮。

  • 騒音:ハツリは時間制限、静音刃。掲示とチラシで事前告知。

  • 雨天時:無理は禁物。含水で密着不良→再発の最短ルート。☔


6️⃣ 検査・記録——「うまくいった」を証明する

  • 写真台帳:着工前→撤去→下地→プライマー→本体→仕上げ→散水・通水。

  • 数値:含水率、膜厚(コームゲージ)、付着(簡易引張)、pH、赤外での含水ムラ。

  • 散水試験:開口・役物周りは負圧送風+散水で再現性UP。

  • 合否基準:見た目だけでなく**“漏れない・剥がれない・たまらない”**を数値化。✅


7️⃣ ケーススタディ:外壁タイルの浮き&漏水を同時に解決

  • 症状:南面バルコニー直下の部屋で雨後に染み。タイルは浮き音多発。

  • 原因:笠木の水返し不足+目地の三面接着+タイル空隙。

  • 対策:笠木端部に毛細切り、目地はバックアップ材で二面接着、浮きはピンニング+エポ注入、一部は張替え。

  • 検証:散水60分+負圧送風で漏れゼロ。写真台帳と図面で引渡し。


8️⃣ コストと工程のリアル ⏱️

  • お金の内訳:仮設・撤去・下地・材料・養生・検査・写真台帳・予備費。

  • 工程の握り:天候・乾燥・検査待ちを明文化。無理な短縮は再発コストへ。

  • LCC(ライフサイクル):初期安 vs 長寿命、10年合計で比較。


9️⃣ まとめ ✨

補修は**「原因×設計×相性×検証」**の総合格闘技。
対症+根治の二刀流で、再発しない・記録が残る・現場が気持ちいい補修を目指しましょう。次回は、居ながら改修・DX・サステナブル補修を深掘りします!