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皆さんこんにちは!
リペアセッペの更新担当の中西です!
さて今回のよもやま話では
目次
外壁のひび割れ、防水層の劣化、コンクリートの剥離――建物を長く使い続けるために欠かせないのが補修工事です。しかし、「直すための工事」であるはずの補修工事では、想定外のトラブルがしばしば発生します。
この記事では、補修工事業において特に起きやすいトラブルとその背景、対策のあり方について、実務者の視点から深く掘り下げます。
外壁補修中に下地の腐食・錆・鉄筋露出が見つかる
既存の設計図に記載のない隠れた構造物の存在
調査・診断が十分でないまま施工に入るケース
図面と現況の乖離が多い古い建物
事前調査の徹底:打診・赤外線・X線など多様な非破壊検査の活用
想定外対応のマニュアル整備と発注者への事前説明
コンクリート補修後に剥がれや変色が発生
既存防水層と新規材料の化学反応による不具合
旧塗膜や既存材との化学的適合性を事前に確認していない
安価な材料の選定や、施工者の知識不足
材料メーカーとの協議・テスト施工
使用材料のデータシート(MSDS)・実績確認の徹底
補修部分と周囲の色・質感の違い
凸凹やツヤの差が目立ってしまい、「直したはずが目立つ」
部分補修の難しさ(既存材と新規材の風化差)
顧客の期待値とのズレ
カラー調整・意匠補修の技術力向上
事前に「補修跡が完全に消えない可能性」を丁寧に説明
仮設足場の転倒、工具や材料の落下
近隣建物への汚れ飛散、騒音・振動によるクレーム
短期工事・小規模工事で安全対策が軽視されがち
近隣配慮の手順が不十分
KY活動(危険予知)と近隣説明の事前徹底
養生シート・作業音配慮など周囲を意識した施工
雨天続きで防水施工が遅れる
想定外の補修量増加により工期オーバー
余裕のないスケジューリング
想定と現場実態の乖離
「工期の幅」を持った工程表と、発注者への早期報告
代替工法・応急対応の引き出しを持っておく
補修工事とは「壊れたものを直す」仕事であると同時に、「壊れそうな問題を先回りして防ぐ」知恵の仕事でもあります。だからこそ、トラブルを“予見し、説明し、回避する”力が、補修業者にとって最も大切なスキルの一つです。